ある旅館から「調理場のＩさんをお願いします。」と電話がありました。
「どちらのＩでしょうか？」
「あら、何人かいらっしゃるの？名前なんだっけなぁ～？」
「Ｈでしょうか？Ｔでしょうか？」
「さぁ・・・何だっけなぁ・・・。」
「若い方ですか？それとも若いですがちょっと上のほうですか？」
「さぁなぁ～。」
「背が高いほうですか？低いほうですか？」
「わからんなぁ～。」
「色が黒いほうですか？白いほうですか？」
「色までわからんなぁ・・・。あっ！結婚しとんなる！」
「どちらも結婚してますが、前に結婚したほうですか？最近結婚したほうですか？」
「さぁ、そこまでわからんなぁ。あ！大阪から帰って来た方だわ！」
「あ！わかりました。少々お待ち下さいませ。」
ここまでやりとりをしてやっと分かりました。が、目的のＴさん、本日はお休みの日でした。
同じ苗字なので、私たちも始めの頃は「大きいほうのＩさん」「小さいほうのＩさん」で使い分けてたんですよ。
呼ぶ度に笑われていた私です。
